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慶應高校の野球部はたった2時間の練習で甲子園に優勝した!?
一回表で美白イケメンの丸田選手の先頭打者ホームランから始まり、そのまま勢いは止まらず、慶應義塾高校は107年ぶりに夏の甲子園で優勝しました。
そんな慶應高校野球部のスタイルは、昔ながらの気合!根性!というイメージとは違い、どこかクールな印象があります。
- 偏差値は76
- 野球部員も一般クラスで勉強する
- 練習時間は1日2時間
- 坊主や短髪がほとんどいない
これまでの一般的な野球部の常識を覆し、合理的なスタイルで優勝という結果を導いたことにより話題になっています。
さらに、同野球部の森林監督は、「野球において勝ち負けを目的にしてはいない」とお話しされています。
じゃあ、どうやって優勝できたの!?と思われる方も多いはずです。
なぜなら他の高校は毎日何時間も猛特訓し、体も精神も技術も鍛えているはず。
結論、そこには驚くべき森林監督の教育手法が隠されていました。
今日は、
- 慶應高校野球部がなぜ107年ぶりに優勝できたのか?
- 他の野球部との違いはなんだったのか?
7つの理由を徹底解説します。
指導者やお子さんを持つ親御さんの役に立つ、眼から鱗の成果が出る教育方針です。
指導して強制的にやらせなくても自主的に考えて行動できるようになるその方法とは!?
是非最後までみていってくださいね!
慶應高校野球部が夏の甲子園で優勝した7つの理由!
①従来の考えを覆す「エンジョイ・ベイスボール」方針
慶応野球部は「エンジョイ・ベースボール(野球を楽しむ)」という考えに基づき運営しています。
これは、1991年に就任した上田監督の「楽しみながら野球をする」というモットーを、現在の森林監督が引き継いだのが始まりです。
さらに、森林監督は選手に「楽しみながら、かつ自主的に練習をさせる」という独自のスタイルを浸透させました。これは従来の「つらい、きつい、精神修行」の野球部とは180度違う考えです。
実際の試合中でも、ピンチの時に部員が笑顔を見せ楽しそうにしているのが、とても印象的でした。
一般的に、緊張していると呼吸が浅くなったり筋肉が強張り、100%のパフォーマンスを出すことができないと言われています。楽しむことはリラックスに繋がり、いつも通りの実力を発揮できます。
「エンジョイ・ベイスボール」スタイルを掲げた森林監督は、実は従来の伝統や形式に固執する「高校野球らしさ」に疑問を呈しています。
森林監督の著書「Thiking Baseball」より
高校野球には①困難を乗り越えた先の成長を経験する価値、②自分で考えることの楽しさを知る価値、③スポーツマンシップを身に付ける価値、の3つがあると考え、従来の伝統や形式に固執する「高校野球らしさ」に疑問を呈しています。
驚くべき点は、
森林監督が考える高校野球は「成長」「経験」「楽しさ」に価値があり、「勝ち負け」ではないということではないです。
②「優勝」ではなく「成長」や「経験」を最重要視した
森林監督は「選手とチームの成長が一番大切であり、勝ち負けは目先の結果である」としています。
森林監督の著書「Thiking Baseball」で、この様に語られています。
大切なのは、選手あるいはチームがいかに成長していくか。成長とは、目先の結果である勝ち負けだけではなく、高校野球を通していろいろな経験をすることであり、その価値自体を高めていくことです。
さらに、選手とチームの成長のためには「監督や指導者も努力しなければならない」と提言しています。
監督は選手とのコミュニケーションの取り方として、「選手をよく観察し声を掛ける」ことをあげています。
なぜなら、単に「よく頑張っているな」と適当に耳障りの良い言葉をかけたところで、実はその選手が不調で悩んでいるかもしれず、部員は「この監督は自分のことを何も見てくれていないんだな」と、不審に思ってしまいます。
しかし、部員をよく観察していれば「今日はいつもとタイミングを変えたんだな」「新しいスパイクにしたんだな」と声をかけることができ、部員は「この監督はよく自分のことを見てくれている」と、信頼に繋がると話されています。
③監督と部員間のコミュニケーションの重要さ
部員とのコミュニケーションを重要視することで、次の様な良いサイクルが生まれます。
監督が部員をよく観察し、積極的に声を掛ける
↓
アイデアや問題を相談しやすい雰囲気がチームに生まれる
↓
野球に必要な「個人の判断力」が培われる
↓
チームの成長へと繋がる
選手をよく見て会話することで生まれる、もう一つの具体的な変化があります。それは、選手がスタッフに自分たちの悩みやアイデアなどを相談しやすい空気が、チーム内に醸成されることです。
例えば、ウォーミングアップや練習メニューにおいて、選手たちから「こういうことをしたい」といった提案が頻繁に出てくるようになります。野球は場面ごとに、その都度、個人の判断が求められるスポーツです。
そのため、練習メニューの組み立ての段階から、選手が考えて判断した意見が活発に出るのは非常に良いことですし、それがチームの成熟へとつながっていきます。
また、監督と部員の上下関係や先輩と後輩の上下関係が激しいと、自分の価値観を押し付けてしまうとお話しされています。
とは言え、監督と部員という立場では、自然と上下関係ができてしまいます。
そこで監督は、「できるだけオープンな状態を作ること」を意識されています。
こちらができるだけドアと窓を開けて、「何かあれば言ってきなさい」というオープンな状態を作っておけば、いざというときに、いろいろなことが円滑に進んでいくのです。
報告、連絡、提案、質問、意見。そのいずれにおいても、選手が常にそうしたいと思えるように、日々、地ならしをしていく。そのきっかけとなるのが、選手をよく観察した上での日頃の会話なのです。
また、2年半しかない限られた高校野球の期間で、「上達スピード」はキーポイントになってきます。
ほとんどの野球部で行われているのは、知識ある指導者が「こうやった方が上手くなる」と教えることで「早く上達させる」スタイルです。
しかし、あえて森林監督はそう言ったアドバイスはせずに「自分で考えろ」と選手に時間を与えるそうです。
チームというのは本来、選手と一緒に作っていくものだと私は考えます。選手の意見にも耳を傾けるべきで、ときには議論を戦わせることも必要でしょう。あるいは選手に委ね、選手たちだけで重要事項を決定させるような、「精神的なゆとり」も指導者は持っていなければなりません。
もし信頼関係が煩雑なままに、「自分で考えろ」という態度を監督がとってしまえば、部員からはたちまち不満の声が上がるでしょう。
これは監督と部員の信頼関係が構築されているからこそ成り立つ究極のスタイルと言えます。
実際に、森林監督は部員から「森林さん」と呼ばれており、「森林が足りない!」という半ば監督をいじった応援ソングも存在し、監督と部員との信頼関係や距離の近さが伺えます。
④指示待ちではなく「選手が考え、自主的に行動する」
社会に通用する人間になるため、自ら考え自主性のある行動をとっていくことの重要性を野球を通して伝えています。
森林監督は野球部員に対して、
私が指導するにあたって、もっとも心がけているのは、選手の主体性を伸ばすことです。プロとして野球を続けられる選手はごくわずかですし、仮にプロ野球選手になれても、いつかは現役を引退しなければならず、監督や評論家になれるのはほんのひと握り。
つまり、野球から離れたときにきちんと勝負できる人間になっていることが大事なのです。
そのためには、高校野球を通して人間性やその人自身の価値を高めていかなければなりません。この重要な2年半、3年間を野球で勝つことだけに使っては絶対にいけない。野球にしか通じない指導は、「俺の言う通りにやれ」という方法が大半でしょうから、それはやはり指導者のエゴです。
慶應高校での野球は、「高校野球」の次元を超え「人間としての価値を高める方法」として用いられています。
Number Webの記者が同野球部の取材を行った日、森林貴彦監督がホワイトボードを使って、練習の意図を説明していました。
説明が終わると、当時のキャプテンで捕手だった善波力(現・慶大4年生)が、監督にこう提案していた。
「この守備隊形は、あまり必要ではないと思うんですよ」
それに対する監督の答えがふるっていた。
「ああ、たしかに面白くないようだったら、それは省いてもいいね」
あっさりと主将の言い分を認め、本当に練習内容が変更になっていた。
一般的に自分の意見を主張する時は「相手がどう思うかな」「否定されたらどうしよう」と思ってしまいます。
しかし、これが家族や友達などの信頼している人が相手の場合どうでしょうか?
親しい人との場合、そんな考えは頭に過ることはありません。
監督がオープンな状態を作り、部員は自主的に考え提案する構造が成り立っており、深い信頼関係が伺えます。
監督があれこれ指導すると一見早く技術が身につきそうですが、結果は部員の自主的な野球スタイルが優勝という形で実を結んだのは非常に興味深い結果です!
⑤常識を疑え!無駄の排除「それ本当に必要?」
慶應高校野球部では、野球の本質に関係ないことに関しては、全く重要視されていません。
世間では部員が坊主ではなく長髪であることについて論争が繰り広げられていますが、森林監督にとっては「不毛な問い」にすぎない様です。
「これからの世界はAI化が進み、人間には何が出来るのか、その価値が問われます。今までの高校野球は、監督、先輩の言うことを素直に聞く人材が高く評価されてきました。高度成長期だったらそれでよかったのかもしれない。しかし、これからは違います。考えない人材は、真っ先にAIに仕事を取って代わられてしまいますよ。高校野球界がそうした人材ばかりを輩出していていいんでしょうか?」
ヘアスタイル論争に対して、もっと本質的なところから物事を捉えています。
さらに、監督の話を聞く部員達が帽子をとったり取らなかったりと自由にしている様子も報道されています。
小さなことにも疑問を持ち、「それ本当に必要?」「必要ないならやめる!」という決断を部員が考えて行っている様子が伺えます。
⑥科学的根拠に基づく「質」に拘った練習
普段から無駄を省き「練習の質」をいかに上げるかにフォーカスしています。
高校野球は、根性で毎日練習に明け暮れるイメージがありますが、慶應高校は違います。
選手は「練習の量」ではなく「練習の質」に焦点を当て、自主的にどうしたらいいかを考え次のことを取り入れました。
- 技術を分析する
- 運動力学を取り入れる
- 短時間で上達する効率的な方法を考える
美白イケメンとして話題になった丸田選手は「日焼けはやけどなのでそこに疲労回復が使われるから日焼け止めはしっかり塗る様にしている」と話しています。
他にも、部員がネットでフォームや対戦相手を研究する、プロテインを個人輸入して体作りに向き合ったなどのエピソードがあります。
慶応高校野球部は、一般的な野球部のように厳しい訓練の様な練習は行っていません。
その理由は、厳しい練習により疲れきった状態では、勉強に支障がでてしまうため練習は腹八分目くらいにしているそうです。
実際に、練習後の片付けは先輩後輩関係なく全員で一斉に行って時間を短縮するなどの工夫をしているそうです。
⑦勉強とスポーツ両方できる学生から生まれる「多様性」
実は慶應高校にはスポーツ推薦の入学枠はありません。
強豪野球部と聞くと、スポーツ推薦で「運動が得意な学生」を取っているイメージですが、慶應付属中学からの進学をのぞき、生徒は全員入試で合格した生徒のみが入学できます。
さらに、慶應高校の偏差値は76、全国第10位(9,800件中)で、学力値が最も高い高校の一つです。
この学校の野球部に所属している生徒は「文武両道」だと言えます。
勉強やスポーツどちらか一方に偏るのではなく、両方を高いレベルでこなす学生だからこそ生まれる「多様性」が、慶應高校野球部にはあると言えます。
まとめ:慶應高校野球部 優勝の秘訣は「多様性と信頼」だった!
いかがでしたか?慶應高校野球部の優勝の秘訣に迫りました。
まとめです!
慶應高校野球部が夏の甲子園で優勝した7つの理由
- 従来の考えを覆す「エンジョイ・ベイスボール」方針
- 森林監督は「優勝」を目的としていなかった!
- 監督と部員間のコミュニケーションの重要さ
- 指示待ちではなく「選手が考え、自主的に行動する」
- 常識を疑え!無駄の排除「それ本当に必要?」
- 科学的根拠に基づく「質」に拘った練習
- 勉強とスポーツ両方できる学生から生まれる「多様性」
社会人としても勉強になる点がたくさんありました。
真夏の炎天下の中、興奮と感動を与えてくれた高校球児には感謝の気持ちでいっぱいです。
今後も慶應高校の活躍に目が離せません!
慶応高校、優勝おめでとうございます!